TurboLinux 8 Server インストールメモ


TurboLinux 8 Serverのインストールに必要なもの...

PC(あたりまえか...)

インストール用CD (TurboLinux 8 Server プロモーション版)

ADSLなど、アップデートサイトに接続できる環境 (プロモーション版からFTP版に仕立てたり、パッケージのアップデートに必要)

 


PCを用意する

当然だが、Turbo Linux 8 Server(以下、TL8S)をインストールする=サーバにするPCを用意する。

TurboLinuxによると、TL8Sに必要なPCのスペックは、

PC/AT互換機
CPU Intel x86互換 Pentium相当以上
メモリ 64MB以上(128MB以上を推奨)
ハードディスク     IDE / SCSI HDD 2GB 以上を推奨
ビデオカード VGA以上
(GUIインストールを利用する場合には XFree86 4.2.0 に対応したビデオカードが必要です。)
その他 1.44MBフロッピードライブ、CD-ROM ドライブ(ATAPI/SCSI), Ethernetカード

となっている。主にWWWサーバやMailサーバに使うなら、常にX Window Systemを使用するわけではないので、FLORA 220CXFLORA 270程度のスペックでも十分だろう...というか、うちではほとんどVirusに感染したWindows系サーバのお相手をするくらいなので、これで十分だ。

 

インストール用CDを用意する

http://www.turbolinux.co.jp/より[プロダクト]->[Turbolinux 8 Server]->[プロモーション版ダウンロード]とリンクをたどり、氏名・メールアドレスを入力後"ダウンロードページへ"を押す。TL8Sプロモーション版のISOイメージ"TL8S.promo.img"をダウンロードする。

ISOイメージをダウンロードしたら、使い慣れたCDライタでCDを作成する。CDを作成するときはダウンロードしたTL8S.promo.imgを一ファイルとして書かないで、"ISOイメージからCD作成"や"CDイメージからCD作成"などといったメニューよりTL8S.promo.imgを選択して書くこと。ISO/CDイメージからのCD作成方法についてはCDライタの説明書を参照。

 

TL8S プロモーション版をインストールする

作成したCDにてインストール手順に従い、TL8S プロモーション版をインストールする。

 

インストール後の設定(ネットワーク設定)

インストール後、再起動したらrootでログインして、とりあえずdmesg。特にエラーなどないことを確認。

svrの場合、何気にifconfigを叩くとeth0が出てこなかった。dmesgではPCMCIAのLANカード(PCC-TXF)が認識されているので、turbonetcfgでインターフェースの追加(eth0)をする。

eth0の設定値

eth0
Netmask
Netadrs
Broadcast
起動時に使用
BOOTP/DHCPを利用しない
192.168.x.x
255.255.255.x
192.168.x.0
192.168.x.255
チェック(使用する)
チェック(利用しない)

turbonetcfgを起動したついでに、基本設定(PC名、DNS、検索ドメイン)を行う。

eth0の設定値

PC名

FQDN

DNS(プライマリ)

DNS(セカンダリ)

検索ドメイン

svr

svr.sakanashi.minidns.net

192.168.1.x

−(Forwardするのでセカンダリは設定しない)

sakanashi.minidns.net

設定後、プロファイルを一旦保存しネットワーク診断を行う。

 

念のため、再起動して正常にNETWORKサービスが立ち上がることを確認...と思ったら、なんだかごちゃごちゃとメッセージが...

どうやら起動時のサービス起動順で、PCMCIAサービスより先にNETWORKサービスが先に立ち上がるためか、NETWORKサービス起動時にはPCC-TXFが認識されておらず、"LANカードが見当たらんので後で..."などと言っている。最終的にはちゃんとNETWORKサービスも使えるのだが気分悪いので修正をしておく。

修正ファイル:/etc/init.d/pcmcia

変更前 変更後

10行目

#chkconfig: 2345 45 96

 

#chkconfig: 2345 9 96

修正後、'chkconfig --del pcmcia'実行、続けて'chkconfig --add pcmcia'を実行する。/etc/rc.d/rc3.d/をlsして、pcmcia:09に変更されていることを確認する。

一度再起動して、起動時にネットワークサービスが立ち上がることを確認する。

 

FTP版化

TL8S プロモーション版は、そのままではturbopkgでアップデートすることができない。アップデートサイトへ接続しようとすると、"接続できませんでした"などと言われる。そこで、"Turbolinux 8 Workstationのプロモーション版をFTP版相当にするには"を参考に、以下の変更を試みる。

変更ファイル:/etc/sysconfig/distribution/date

変更前 変更後

VENDOR="Turbolinux, Inc."
DISTRIBUTION="Turbolinux"
PRODUCT="Server"
PRODUCT_CODE="Viper-promo"
VERSION="8.0"
RELEASE_FILE="turbolinux-release"

VENDOR="Turbolinux, Inc."
DISTRIBUTION="Turbolinux"
PRODUCT="Server"
PRODUCT_CODE="Viper"
VERSION="8.0"
RELEASE_FILE="turbolinux-release"

変更ファイル:/etc/turbolinux-release  ※変更しなくても多分よい

変更前 変更後

Turbolinux Server 8.0 (Viper-promo)

Turbolinux Server 8.0 (Viper)

 ファイル編集後、turbopkgにてアップデートサイトに接続できることを確認。一旦turbopkgを終了し、再度turbopkgを起動する。"メンテナンス"->"インストール/アップデート"を選択。メディアにFTPサーバを選択し、"カスタム"でsvr3(あらかじめ別のPCにTL8Sのインストールツリーをダウンロードし、AnonymousFTPを設定しておく)を指定する。回線速度が速ければ、近場のFTPサイトを利用しても良いだろう。(それ行けLinuxを参考にしたCDを使用しても良いだろう。ただし、TL8WS用のnetstg1.img、netstg2.img、stage2.imgの代わりにTL8S-promoのものを使った方が、TFDiskでXFSなどを選べて良い)

設定例:ftp:192.168.1.5/pub/linux-install/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Server/8/install

カーネル-SMP、Newsサポート以外のパッケージをすべて選択し、インストールする。

インストールが終了したら、再起動して正常に起動することを確認する。

パッケージのアップデート

FTP化して再起動したら、turbopkgにて各パッケージを最新のものにアップデートする。接続先はテストをしてみて転送速度の速い近場のアップデートサイトを選んでおくとよい。

 

以上でTL8Sのインストール(プロモーション版 -> FTP版)は完了


参考ページ

@IT Turbolinux 8 Workstationのプロモーション版をFTP版相当にするには

それ行けLinux