TurboLinux 8 Server インストールメモ
TurboLinux 8 Serverのインストールに必要なもの...
PC(あたりまえか...)
インストール用CD
(TurboLinux 8 Server プロモーション版)
ADSLなど、アップデートサイトに接続できる環境
(プロモーション版からFTP版に仕立てたり、パッケージのアップデートに必要)
PCを用意する
当然だが、Turbo Linux 8 Server(以下、TL8S)をインストールする=サーバにするPCを用意する。
TurboLinuxによると、TL8Sに必要なPCのスペックは、
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となっている。主にWWWサーバやMailサーバに使うなら、常にX Window Systemを使用するわけではないので、FLORA 220CXやFLORA 270程度のスペックでも十分だろう...というか、うちではほとんどVirusに感染したWindows系サーバのお相手をするくらいなので、これで十分だ。
インストール用CDを用意する
http://www.turbolinux.co.jp/より[プロダクト]->[Turbolinux 8 Server]->[プロモーション版ダウンロード]とリンクをたどり、氏名・メールアドレスを入力後"ダウンロードページへ"を押す。TL8Sプロモーション版のISOイメージ"TL8S.promo.img"をダウンロードする。
ISOイメージをダウンロードしたら、使い慣れたCDライタでCDを作成する。CDを作成するときはダウンロードしたTL8S.promo.imgを一ファイルとして書かないで、"ISOイメージからCD作成"や"CDイメージからCD作成"などといったメニューよりTL8S.promo.imgを選択して書くこと。ISO/CDイメージからのCD作成方法についてはCDライタの説明書を参照。
TL8S
プロモーション版をインストールする
作成したCDにてインストール手順に従い、TL8S プロモーション版をインストールする。
インストール後の設定(ネットワーク設定)
インストール後、再起動したらrootでログインして、とりあえずdmesg。特にエラーなどないことを確認。
svrの場合、何気にifconfigを叩くとeth0が出てこなかった。dmesgではPCMCIAのLANカード(PCC-TXF)が認識されているので、turbonetcfgでインターフェースの追加(eth0)をする。
eth0の設定値 |
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eth0 Netmask Netadrs Broadcast 起動時に使用 BOOTP/DHCPを利用しない |
192.168.x.x 255.255.255.x 192.168.x.0 192.168.x.255 チェック(使用する) チェック(利用しない) |
turbonetcfgを起動したついでに、基本設定(PC名、DNS、検索ドメイン)を行う。
eth0の設定値 |
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PC名 FQDN DNS(プライマリ) DNS(セカンダリ) 検索ドメイン |
svr svr.sakanashi.minidns.net 192.168.1.x −(Forwardするのでセカンダリは設定しない) sakanashi.minidns.net |
設定後、プロファイルを一旦保存しネットワーク診断を行う。
念のため、再起動して正常にNETWORKサービスが立ち上がることを確認...と思ったら、なんだかごちゃごちゃとメッセージが...
どうやら起動時のサービス起動順で、PCMCIAサービスより先にNETWORKサービスが先に立ち上がるためか、NETWORKサービス起動時にはPCC-TXFが認識されておらず、"LANカードが見当たらんので後で..."などと言っている。最終的にはちゃんとNETWORKサービスも使えるのだが気分悪いので修正をしておく。
修正ファイル:/etc/init.d/pcmcia
変更前 | 変更後 |
10行目 #chkconfig: 2345 45 96 |
#chkconfig: 2345 9 96 |
修正後、'chkconfig --del pcmcia'実行、続けて'chkconfig --add pcmcia'を実行する。/etc/rc.d/rc3.d/をlsして、pcmcia:09に変更されていることを確認する。
一度再起動して、起動時にネットワークサービスが立ち上がることを確認する。
FTP版化
TL8S プロモーション版は、そのままではturbopkgでアップデートすることができない。アップデートサイトへ接続しようとすると、"接続できませんでした"などと言われる。そこで、"Turbolinux 8 Workstationのプロモーション版をFTP版相当にするには"を参考に、以下の変更を試みる。
変更ファイル:/etc/sysconfig/distribution/date
変更前 | 変更後 |
VENDOR="Turbolinux, Inc." |
VENDOR="Turbolinux, Inc." |
変更ファイル:/etc/turbolinux-release ※変更しなくても多分よい
変更前 | 変更後 |
Turbolinux Server 8.0 (Viper-promo) |
Turbolinux Server 8.0 (Viper) |
ファイル編集後、turbopkgにてアップデートサイトに接続できることを確認。一旦turbopkgを終了し、再度turbopkgを起動する。"メンテナンス"->"インストール/アップデート"を選択。メディアにFTPサーバを選択し、"カスタム"でsvr3(あらかじめ別のPCにTL8Sのインストールツリーをダウンロードし、AnonymousFTPを設定しておく)を指定する。回線速度が速ければ、近場のFTPサイトを利用しても良いだろう。(それ行けLinuxを参考にしたCDを使用しても良いだろう。ただし、TL8WS用のnetstg1.img、netstg2.img、stage2.imgの代わりにTL8S-promoのものを使った方が、TFDiskでXFSなどを選べて良い)
設定例:ftp:192.168.1.5/pub/linux-install/TurboLinux/TurboLinux/ia32/Server/8/install
カーネル-SMP、Newsサポート以外のパッケージをすべて選択し、インストールする。
インストールが終了したら、再起動して正常に起動することを確認する。
パッケージのアップデート
FTP化して再起動したら、turbopkgにて各パッケージを最新のものにアップデートする。接続先はテストをしてみて転送速度の速い近場のアップデートサイトを選んでおくとよい。
以上でTL8Sのインストール(プロモーション版 -> FTP版)は完了
参考ページ
@IT
Turbolinux 8 Workstationのプロモーション版をFTP版相当にするには